BRZ Owners Club

RAVENOL DXG 5W-30をZD8/GR86に勧める理由

RAVENOL DXG 5W-30は、ZD8型BRZやGR86にかなり相性の良いエンジンオイルだと思います。

理由は単純に「5W-30だから安心」という話ではありません。
公開されているスペックを見ると、FA24エンジンに求められる条件とかなり噛み合っています。

DXG 5W-30は、RAVENOL公式資料上でPAOベースのフルシンセティックオイルとされており、さらにGroup V系の高極性基油も使用されています。つまり、一般的なグループ3系の“全合成油”とは違い、かなり本格的な化学合成油として見てよい内容です。

公開スペックでは、100℃動粘度が11.1mm²/s、HTHS粘度が3.25mPa・s、NOACK蒸発損失が6.0%です。
この数値が非常に良いです。

ZD8/GR86のFA24は、街乗りだけなら純正指定の0W-20でも問題ありません。
しかし、夏場の高速巡航、合流加速、峠、ブリッピング、サーキット寄りの走行を考えると、油温は普通に90℃を超えます。状況によっては100℃以上も十分あり得ます。

そのような使い方をする場合、0W-20よりも5W-30の方が油膜と油圧の面で安心感があります。
特にDXGはHTHSが3.25あるので、高温高負荷時の油膜保持という意味では、かなり良い落としどころです。

重すぎるレーシングオイルではなく、街乗りにも使える。
それでいて、0W-20より高温時の保護性能に余裕がある。
このバランスがZD8/GR86に合っています。

また、NOACK蒸発損失が6.0%という点も大きいです。
NOACKが低いということは、高温時にオイルが蒸発しにくいということです。FA24のような水平対向エンジンでは、オイル消費やブローバイ、PCV経由の汚れも気になるので、蒸発損失が低いオイルはかなり有利です。

さらにDXGは、API SQ、ILSAC GF-7A、GM dexos1 Gen 3にも対応しており、直噴ガソリンエンジンやLSPI対策も意識された現代的なオイルです。
FA24は自然吸気ですが、高圧縮・高回転型の直噴併用エンジンなので、この方向性は合っています。

自分がZD8/GR86にDXG 5W-30を勧めるなら、対象は以下のような人です。

街乗りだけで燃費最優先なら、純正指定の0W-20で十分です。
しかし、夏場に油温が気になる人、高速道路をよく走る人、峠やワインディングで回す人、マフラーやエキマニ、ECUまで考えている人、そしてFA24を長く大事に乗りたい人には、DXG 5W-30はかなり良い選択肢になります。

特に、油温計・油圧計を付けて管理している人なら、このオイルの良さは数字で確認しやすいと思います。
新品時だけではなく、1000km、2000km、3000km、5000kmと走った時に、アイドリング油圧や巡航油圧がどの程度維持されるかを見ると、かなり面白いデータが取れるはずです。

ただし、DXG 5W-30は万能のレーシングオイルではありません。
真夏のサーキットで油温120℃以上を連発するような使い方なら、オイルクーラーや交換距離短縮、あるいはRAVENOL REP 5W-30のようなさらにスポーツ寄りのオイルも検討した方が良いです。

あくまでDXG 5W-30は、
街乗り、通勤、高速巡航、ワインディング、ライトサーキットまでを1本でカバーしたい人向けの高性能ストリートオイル
という位置付けです。

ZD8/GR86のFA24を30万km狙いで大事に乗るなら、かなり現実的で、しかも公開情報から見ても納得しやすいオイルだと思います。

総合的見解

RAVENOL DXG 5W-30は、PAOベースにGroup V基油を組み合わせた本格的な化学合成油で、HTHS 3.25、NOACK 6.0%という公開スペックもかなり優秀です。
ZD8/GR86のFA24に対しては、純正0W-20よりも高温時の油膜と油圧に余裕を持たせたい人向けの選択肢になります。
街乗りだけで燃費最優先なら0W-20でも十分ですが、夏場の高速巡航、峠、ライトサーキット、吸排気チューン、長期耐久性を重視するなら、DXG 5W-30は非常に勧めやすいオイルです。